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11月の朝礼

【朝日新聞より】
鹿児島県奄美大島の記録的な豪雨は、島の生態系にも被害を及ぼしている。島だけに分布する固有植物ヒメミヤマコナスビが濁流や流失した土砂で根こそぎ削り取られ、絶滅したおそれがある。アマミノクロウサギの巣も埋まった。沖合いのサンゴも泥が積もり、一時は死滅していた。台風や豪雨に耐えてきた奄美の自然も今回の集中豪雨は想定外。世界自然遺産の候補地が受けたダメージは小さくない。
被害が最も大きかった奄美市住用町。中流の岸辺でしか確認されていないヒメミヤマコナスビは岸ごと濁流でえぐり取られ、全滅した。奄美大島の固有種で、近い将来、絶滅のおそれが高いとして、環境省が絶滅危惧1A類に分類している。
全長17キロの住用川は奄美最長の川。リュウキュウアユ(絶滅危惧1A類)がすみ、岸辺の岩にはランの仲間や、幻の花とも言われるアマミスミレ(同)が着生している。河畔にはアマミノクロウサギ(絶滅危惧1B類)やイシカワガエル(同)なども生息し、島の中でも「希少種の宝庫」ち言われるエリアだ。
同省の自然環境公園指導員で自然写真家の常田守さんは「渓流の植物はズタズタだろう。着生しているいわが流され、ひっくり返っているので、アマミスミレなども残っている確立は低い」と声を落とす。
龍郷町の環境教育推進指導員、前園さんは災害後林道や滝を回ったが「林道という林道が崩落していた」。斜面に土を掘ったアマミノクロウサギの巣は、確認できただけで4、5ヶ所が消えていたという。豪雨前は島内に2千~4800匹が生息していたとみられる。前園さんは「土砂崩れなどで、すみかを奪われたり生き埋めになったりしたクロウサギも多そうだ。ただでさえ絶滅のおそれがある種は、更に絶滅の度合い高まった可能性がある。」と心配する。

自然の被害は住用町や周辺に集中し、今のところ、他地域で目立った被害は確認されていない。ただ、林道が土砂崩れで通れないため、自然保護関係者による被害調査は難航。東大医科学研究所・奄美研究施設の服部正策・准教授は「島の南部や北中部は大丈夫だったが、中南部の住用は、きちんと調査するには時間がかかりそうだ」と話す。
同市住用町の和瀬海岸は、陸から流れ込んだ土砂で茶色に染まった。写真家で奄美のサンゴを長年観察する興克樹さんが先月24日に潜って調べたところ、沖合50~100メートルの海でも、ほとんど前が見えないほど濁っていた。
海底のサンゴは厚さ10~20センチの泥で覆われ、泥を取り除くと、白くなって死んでいる部分も多く見られたという。サンゴは動物で、泥に覆われると、酸欠状態で死滅する。日光も遮られるため、共生する植物プランクトンの褐虫藻が光合成できず、そこから栄養をもらえずに死滅するという。

ただ、豪雨後の台風で海水がうねり、今月2日に潜ると、かなりの泥が洗われていた。興さんは「危機的な状況は免れたが、まだ海底には多くの泥が堆積していた。海底の生き物に影響が出るかもしれず、今後も注意深く見守る必要がある」と指摘する。

担当・S

 

8月の朝礼

【読売新聞】
「ヒトデで猿を退治できるか・・・京都で実験開始」
農家が野生の猿に農作物などが荒らされる被害に悩む京都府宇治田原町は23日、同町奥山田の畑2ヶ所で猿などが嫌うにおいを発する、ヒトデを原料にした忌避剤の利用に向けた実験を始めた。
半年ほど様子を観察し、効果が認められれば、全町で導入することを検討する。
町によると、町内には2グループ計約120匹の猿がいるとみられ、農作物の被害は2009年度、柿やシイタケ、芋、タマネギなどで160万円に上がり鳥類と並び、シカに次いで多い。人家に侵入され、仏壇の供え物を盗まれるなど統計に表れない被害もあり、実態はより深刻という。
これまで、町や住人らは、オリの設置、爆竹を使って追い払う、畑を網で覆うなどの対策をとってきたが、猿は追い払う人がいなくなれば荒らしの訪れ、網は傷んだところを破るなどし、対策は難しいという。

忌避剤は、ヒトデを塩焼きにして乾燥、粉砕したもので、魚介類の干物のようなきついにおいがする。取り扱い業者によると、すでに各地で使われており、シカやイノシシ、カラス、ゴキブリなどに対し効果があったという。
原料は自然の素材なので土壌汚染の心配はないとしている。実験は、久御山町内の業者が忌避剤の無償提供を宇治田原町に申し出た。
この日は役場役員や業者ら約10人が、畑を網で覆ったハウス、露天の畑の畑の2ヶ所で忌避剤約80キロを布袋に入れてつり下げたり、周囲にまいたりした。同町産業振興課は「猿は他の動物に比べて頭がよく対策に悩んでいたが、忌避剤で畑に寄りつかなくなるのを期待する。」としている。

担当・Y

 

7月の朝礼

【中日新聞より】日本で厄介者、実は希少種 ワニガメ、中部で捕獲数増加

人にかみつく恐れがある外来種のワニガメが発見され、捕獲される件数は中部地方で増えている。
危険を知らせる看板が川や池に立てられ、国内ではすっかり厄介者扱いだが、原産地の米国では絶滅の危機にさらされる希少動物。飼育途中で責任を放棄する人間の身勝手さが、本来は希少なワニガメを悪者にしているのかも。

1980年代後半、爬虫類などのペットブームに合わせて人気が高まった。米国の論文によると、数万匹が日本に流入したとされる。「ワニ」の名が示す通り、人が指でも近づけようものなら、一瞬で食いちぎる力を持つ。
寿命は100歳を越すとも言われ、大きくなれば100キロ超も。「えさ代もバカにならない。飼育している人が先に亡くなることも。本当はペットには向かない生き物」と愛知学泉大も矢部教授。
持て余して捨てられたとみられるワニガメは、フナやカメなど在来種を食い荒らす恐れもある。こうした外来種生態系に与える影響は10月に名古屋で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)でも主要テーマとなる。
日本では恐れられるワニガメも実は米国では食材。淡白な味や1匹から多くの肉が取れる点が好まれ、乱獲が進んだ。80年代から生息数が急減し国際自然保護連合(IUCN)は「絶滅危惧2類」に指定している。
矢部教授の実習室では、捕獲され、行き場のなくなった14匹が暮らす。「遺伝子を調べれば、生息地を特定できる。現地と調整して何とか祖国に戻してあげたい」
国内での繁殖例は確認されていないが、仮に交雑すれば遺伝子がかく乱する懸念もあり「雑処分するしかない」と矢部教授。「悪いのはカメではなく、捨てた人間では」と。
担当・U
 

6月の朝礼

【産経新聞より】
「最強の生物 クマムシのナゾに迫る ゲノム解読し本格分析へ」
○乾燥・高温・高圧に耐える能力
カラカラに乾燥しても生き延び、高温や超高圧の極限環境に耐える不思議な生物がいる。微小動物「クマムシ」だ。
日本の研究チームがゲノム(全遺伝情報)を解読し、驚異的な能力の謎の解明に乗り出した。“史上最強〝の生物から、地球外生命の手掛かりも得られるかもしれない。
東大大学院の国枝武和助教(極限生物学)の研究室。顕微鏡をのぞくと、半透明の体に短い脚で、もぞもぞと歩くクマムシが見えた。その様子がクマに似ていることが名前の由来だ。
体長は1ミリ足らずで、脚は8本。ムシといっても昆虫ではなく、ゆっくり歩くことを意味する「緩歩動物」という独立のグループに分類される。陸や海などに約1千種が生息し、身近な場所では道端のコケの中に潜んでいることが多い。
生物に水は不可欠だが、クマムシは乾燥しても平気だ。水分を失うと体が「たる」のような形に収縮し、「乾眠」と呼ばれる仮死状態に入る。生命活動を示す代謝は検出されず、死んだように見えるが、水分を与えると何事もなかったかのように“蘇生(そせい)〝して歩き出す。
「乾眠状態は生きているのでも、死んでいるのでもない第3の姿で『潜在生命』と呼ばれる」と国枝助教。飲まず食わずの乾眠に耐えた最長期間は9年、凍結保存の場合は20年後に復活した記録もある。
乾眠状態のクマムシ、極限環境に耐える驚異的な能力を持つ。151度の高温、ほぼ絶対零度の極低温、深海底よりはるかに高圧の7万5千気圧など、普通の生物は死んでしまう厳しい環境でも生き延びる。

○未知のメカニズム
乾燥に耐え抜く動物は、アフリカにいるネムリユスリカの幼虫が知られる。乾期になると、生体分子の保護作用ががあるトレハロースという糖を大量に合成して蓄え、身を守る。
だがクマムシの場合、トレハロースの蓄積はわずかしかなく、未知のメカニズムが働いているようだ。国枝助教らの研究チームは昨年、ゲノムを解読して本格的な分析を始めた。
解読に使ったのは、札幌市内の路上の乾燥したコケから採取した「ヨコヅナクマムシ」。約1万5千個の遺伝子を他の生物と比較した結果、約8割ほ固有の新規遺伝子と分かった。
国枝助教らは、乾燥耐性に関係している可能性があるいくつかのたんぱく質を発見。ゲノム情報と合わせて、その性質を詳しく調べている。
乾燥に耐える仕組みが分かれば、現在は凍結保存している細胞などの生態試料を、より簡便で低コストの乾燥状態状態で保存できる可能性がある。国枝助教は「乾眠からの復活過程を調べることで、『生命とは何か』という根本的な疑問にも迫りたい」と話す。
乾燥に耐えるクマムシは、実は陸にすむ仲間だけだ。海で生まれた祖先が陸上へ進出する際、この能力を獲得したらしい。米国では乾燥耐性を持たないクマムシのゲノム解読が進行中で、両者の比較で進化の過程がわかるかもしれない。

○火星でも生存可能?
クマムシは宇宙科学の分野でも注目されている。真空や強い放射線など過酷な環境の中の宇宙で、生命が存在できるかを探る格好のモデル動物になるからだ。
欧州宇宙機関(ESA)は2007年、乾眠状態のクマムシを人工衛星に載せ、宇宙空間に10日間さらしても死なないことを確認。宇宙空間で動物が生存できた初のケースだ。
米航空宇宙局(NASA)では、ヨコヅナクマムシの発見者の堀川大樹研究員らが、火星で生存できるかを調べている。火星は地球と違ってオゾン層がないため。有害な紫外線が大量に降り注ぐ。クマムシの紫外線耐性を調べることで、多細胞生物が火星でも生存できるかを探る試みだ。
「地球外生命が存在するかどうかや、地球の生命がほかの惑星に進出して繁栄可能かどうかを検証できる」と堀川氏。クマムシの探究から、生命の無限の可能性が見えてきそうだ。
担当・S

 

5月の朝礼

【ナショナルジオグラフィックニュースより】「餌を与えればクマの被害を防止できる?」

アメリカでのクロクマによる被害を避ける1つの方法は、常識に反して、餌を与えることかもしれないという説がある。アメリカ西部を中心に、クロクマがえさを求めて自動車や民家やキャンプ場に侵入することがよくある。また、クマの生息地に人間が進出することが増えたため、人間とクマが遭遇する機会がが増えているという。
クマに餌を与えると、人間を餌の供給源と見なしてしまうなどの理由で攻撃性を強めると指摘する意見が多い。しかし、クロクマを研究する生物学者リン・ロジャーズ氏は、事はそれほど単純ではなく、人間を襲うなどのクマの迷惑行為は空腹によって引き起こされることがほとんどだと主張する。
同氏によれば、干ばつなどでクマが餌に困るような状況では、木の実やヒマワリの種、さらには牛脂などの餌を人間との遭遇が予測される地域から離れた場所に置くことで、クマが人間に遭遇して危害を加えかねない事態あを減らせるという。ロジャーズ氏はミネソタ州イーリーにある民間の非営利団体である野生生物研究所に所属し、クロクマに近づいてキスするほど親しくなることで知られる。同氏は2009年5月にネバタ州で開催された第10回西部クロクマ・ワークショップで自説を初めて発表し、議論を呼んだ。
しかしクマの行動は予測が難しく、クマに餌をやることでクマと人間の接触の機会が増え、結局は人間とクマの双方に害が及ぶ可能性があるとの指摘もある。
ロジャーズ氏は、クマに餌をやることは万能薬ではないかもしれないと認めた上で、それでも研究をさらに進める価値があるとしている。
担当・S
 

4月の朝礼-2

【YOMIURI ONLINE】より
「児島湾養殖 ダム放流ノリの色回復」

児島湾付近を中心とする県内の養殖ノリに色落ちが起きている問題で、国土交通省岡山河川事務所まどによると、昨年12月31日から1月3日、漁場の水温低下などで植物プランクトンのケイ藻類大量発生し、ノリの栄養分となる海水中の窒素が急減。県漁連が県を通じ同事務所に、窒素を多く含むダムの貯水の海への供給を要請し、同事務所が1月20日~24日に苫田ダムの放流量くぉ毎秒6トンから10トンに増やした。
治水や利水、発電というダム本来の目的と異なる緊急放流は、ノリの色落ち対策として2006年から08年に連続行い、今年で4回目。
供給を受けた児島湾近辺でのノリ養殖は、県内の全生産量の7割近くを占めており、県水産課が放流後に同湾近辺の漁場でノリの色を確認、本来の黒に回復していた。また、色落ちしたままなら1月20日頃で今季の収穫を打ち切り、生産額は8億円にとどまる見通しだったが放流効果で3月下旬まで収穫でき、生産額は2月末で10億3800万円に達し、最終的には12億円強に達することが予想される。
杉野博之・県水産課総括副参事は「生産増にうまくつながり、緊急放流に同意してくれた利水者の皆さんに感謝している。いつまでも放流に頼れるかどうかは不明で、色落ちは全県的な課題でもあり、根本的な解決策を打ち出していきたい」と話している。
担当・I

 

4月の朝礼

【新聞記事より】「家庭菜園生ゴミで堆肥」

宮城県東松島市の会社員さん宅の軒先の木箱の中に、野菜くずが混じった土が入っている。生ゴミを肥料に変える装置だそうです。きっかけは6年前、マンションから1軒家に移りあこがれだった家庭菜園を楽しもうと、庭に4畳ほどの畑を作り、収穫した野菜で余った皮や食べ残しを肥料にして資源を循環させようと考えた。本で生ゴミの分解方法を研究し、ミミズを使うやり方を知り、手作り木箱で試み夫婦と子供3人分の生ゴミを入れても翌日にはなくなっている。匂いもしない。自家製肥料を投入した庭の菜園では、夏はキュウリやトマト、ジャガイモ、冬は大根や白菜と、一年中作物が実る。子供たちも種まきや水やりを手伝い、家族で育てた旬の野菜が食卓に並ぶ。出来ることを無理せずやるのが長続きのコツと。
生活研究科の阿部絢子さんは「環境先進地ドイツ・フライブルグでは多くの家がミミズで果物や野菜の皮を堆肥にし、果樹を育てていました。自らの手で作れる物は作る。国は違っても、自然の環境の中に身を置く心地よさは同じ。と。
担当・T
 

1月の朝礼

【産経新聞より】
「コケ」や「花」も多様化する「壁面緑化」

美観やヒートアイランド現象の緩和への期待から最近、都会で壁面緑化をよく目にする。定番のツル性植物に加え、
最近は「コケ」や「花」など新たな素材が登場。スタイリッシュな壁面緑化が広がっている。

「トーコー駒込ビル」(東京都豊島区)は昨年11月、中堅ゼネコン「東鉄工業」(新宿区)が自社のエコ技術を披露するショールームに改装。玄関横の外壁約16平方メートルが、乾燥に強いとされるスナゴケを植えたタイルやマットで緑化されている。「壁面緑化は日光の照り返しを和らげ、都心のヒートアイランド対策になる。殺伐としたビルの風景も心落ち着くものになる」と同社ECO2(エコツー)推進部の岡村直利担当部長。

使用する壁面緑化用タイルは「近江窯業」(滋賀県甲賀市)は平成17年から製造。同社によると、1平方メートル当たり9万8千円するが注文は年々伸び、個人や企業から月60件程度の問い合わせがある。コケの伸びはせいぜい2センチ程度で、ツル性植物より手入れがしやすい。土いらずで軽く、壁面に向くのが特徴だ。

花を使った壁面緑化も増えてきた。サントリーは20年、「ミドリエ」のブランド名で緑化事業に乗り出し、壁面緑化システム「花のかべ」を販売。軽量なスポンジ状の新素材を土代わりに、1平方メートル当たり17万~21万円程度だが、これまで約160ヶ所で緑化を施した。

こうした壁面緑化の施工面積は年々増加している。国土交通省によると、20年の施工面積は約7万5400平方メートルで5年前の約5倍。壁面緑化ヒートアイランド現象の緩和効果が見込まれ、東京都農林総合研究センター(立川市)の17年9月の実験では、壁面緑化の壁の表面温度は何も覆ってないコンクリートの壁より5~10度低かった。今年4月には東鉄工業など建設や造園など異業種15社が「EGD(エコグリーン&デザイン)工法技術研究会」を創設。植え替えが容易で、花を使った壁面緑化に向く新たなシステムの普及に乗り出す。「ヒートアイランド対策の効果だけでなく、目で楽しめる緑化を広げたい」(東鉄工業の岡村部長)という。

矢野経済研究所の須貝利喜夫上級研究員は「今後は壁面緑化による空調面での省エネ効果にも注目が集まるだろう。使われる植栽も多様になり、デザイン性も高まるのでは」。コケや花など多様な緑化材の登場で、壁面緑化の広がりに拍車がかかりそうだ。
 

11月の朝礼

【大紀元時報-日本より】
「21世紀の新技術=好適環境水」

世界的な人口爆発と海洋汚染で海洋資源の養殖が危ぶまれる中、岡山理科大学専門学校の山本俊政先生が開発した21世紀の夢の新技術「好適環境水」が、主に国内の養殖業者らから熱い注目を浴びている。
「好適環境水」は、同一の水槽で海水魚と淡水魚を同時に飼育できるという不思議な水で、山本先生は真水に数十種類のミネラルを混合させることでこれを実現した。


先生によると、太古の時代には魚類は海水魚と淡水魚には分かれておらず、その時代分の「太古の水」を
現代に復活させ、実現化させようとしたことが発想のの原点だという。
赤潮などの自然災害を被っている国内の養殖業者らもまた、この新技術に熱い視線を注いでいる。
「好適環境水」を利用すると、飼育された魚は感染症などのウィルスに罹患しにくく、低コストで、更にこれまで難しい言われていた山間部での養殖が可能になる。
中国やインドなど膨大な人口を抱える国は、将来的な食糧事情の展望に乏しく、特に所得の低くなりがちな内陸地区では、希少な蛋白源の確保が求められる。
「好適環境水」は、中国の四川省などの海のない地区でも、海洋性の蛋白源を確保できる「海洋国家・日本」らしい画期的な試みだといえよう。

 

10月の朝礼

21世紀の新技術「好適環境水」

世界的な人口爆発と海洋汚染で海洋資源の養殖が危ぶまれる中、岡山理科大学専門学校の山本俊政先生が開発した21世紀の夢の新技術「好適環境水」が、主に 国内の養殖業者らから熱い注目を浴びている。「好適環境水」は、同一の水槽で海水魚と淡水魚を同時に飼育できるという不思議な水で、山本先生は真水に数十 種類のミネラルを混合させることでこれを実現した。

先生によると、太古の時代には魚類は海水魚と淡水魚には分かれておらず、その時分の「太古の水」を現実に復活させ、実現化させようとしたことが発想 の原点だという。一般的に、淡水魚は、体内に過剰に水分を取り込まないように、海水魚は逆に水分が出過ぎないように、鰓の部分で正反対の浸透圧を調整して いる。先生は、海水に含まれる魚の浸透圧調節に関わるカリウムやナトリウムなどの数種のミネラルを特定し、それを真水に加えることで海水魚を飼育すること に成功した。

赤潮などの自然災害を被っている国内の養殖業者らもまた、この新技術に熱い視線を注いでいる。「好適環境水」を利用すると、飼育された魚は感染症などのウィルスに罹患しにくく、低コストで、更にこれまで難しいと言われていた山間部での養殖が可能になる。

中国やインドなど膨大な人口を抱える国は、将来的な食料事情の展望に乏しく、特に所得の低くなりがちな内陸部では、希少な蛋白源の確保が求められ る。「好適的環境水」は、中国の四川省なご海のない地区でも、海洋性の蛋白源を確保できる「海洋国家・日本」らしい画期的な試みだといえよう。

担当・T
 

10月の朝礼

【ナショナルジオグラフィックより】

「世界初、フランス級の広大なサメ保護区」

小さな島国、パラオ共和国の海域で世界初の広大なサメの保護区が誕生する。

同国のジョンソン・トリビオン大統領は、ニューヨークで開催される国連総会を前にした演説で、商業的漁業を禁止したサメの楽園を作ることを発表した。「フカヒレスープを堪能することよりも、海洋環境を守りサメを保護することの方が大切だ」と、大統領は話す。

パラオ周辺の海域は、ヒラシュモクザメ、ヨゴレザメ、イタチザメをはじめとする約130種の希少なサメと、アカエイ科の魚の生息地や移動経路となっている。

太平洋浮かぶおよそ200の小さな島々からなるパラオ共和国は建国まもない世界最小クラスの国である。しかし、陸地は小さくてもその領海は広大で、面積は 60万平方キロを超える。フランスの国土に匹敵するほどの広さである。その領海全域が今回、”サメの非難港”に指定されることになったのである。

世界自然保護基金(WWF)の海洋保護担当者であるジル・ヘップ氏は、パラオに続いて他の国々も同様の行動に出ることに期待を寄せ、次のように述べている。

「サメは海洋で重要な役割を果たす種であるというのに、現状ではほとんど保護されていない。けれども今回のことで、この問題に関する認知度が上がるかもしれない。」 と。